2016年02月04日

フレーズ その1


おもしろいと思うんです。

学生たちはじめ、更に経験値がまだまだ浅い中高生プレイヤーでも、口を揃えて

「フレーズは長く演奏できなくてはならない、途切れてはならない」

と言う。どんなポイントよりも大切なようだし、早期から、そうあるべきという意識は自然と持てるよう。

あっちもフレーズこっちもフレーズ、まるでおフランス生菓子屋の、ショートケーキキャンペーンのようだ。


そして僕含めベテランも、何十年経ってもやっぱり

「フレーズが途切れないように長く……」

と、相変わらず課題として持ち続けている。


早期からわかっているなら早くに解決すればいい。何よりフレーズの長さだと言うなら、何を置いてでもまずそれこそを課題に取り組めばいい。しかし何十年経っても、相変わらず言い続けるというのには、理由があるはずだ。

フレーズを長くとるというのが、異様に難しい。

本人は長くとっているつもりだが、結果短くなっている。

長くとった方が良いことは頭のどこかではわかっているが、短くとりたくなる何かがあり、どうしてもそちらを選択してしまう。

そもそもフレーズが長いというのが、どういう演奏なのか、実はわかっていない。


自分の反省点も含め、短くとりたくなる、そこにある魅力というのを、明日更に深く考えてみたい。

「長いフレーズを扱えるのが優れた音楽家で、フレーズが短く切れてしまうのは未熟な音楽家だ」

という、ラフマニノフの言葉を見た。

演奏家でもあり偉大な作曲家でもある先人が、世に投げた言葉。彼も深く問いかけたそんな問題、実はそんなに簡単な話ではない。奥深く、人間性や人の成長、人生の流れまで関わってくる奥深い話なのだと思います。


N響定期練習。

posted by take at 17:03| 活動報告