2015年12月29日

バズィング


何ヵ月か前、Facebook上にシェアされていた議論バトルで、

『マウスピースでのバズィングトレーニングの是非』

なんてのがありました。あの名手リンドバーグが不要論動画をアップし、世界の名手たちが反論しみたいな。

僕は一奏者として静観してましたが、正直どちらもありだと思います。マウスピースだけでボレロやダヴットまで吹いちゃう名手がいれば、一切やらない名手もいる。きっとやっちゃいけないことじゃないし、やらなきゃいけないことでもない。

もしやらなければ上手くなれないのだとしたら、とっくに世界のスタンダードトレーニングになってるだろうし、やると具合が悪くなるのなら、とっくに悪名高きトレーニング法になってるでしょう。

ただ中高生含め、最近はウォームアップの最初にやる人が、以前よりは増えた印象です。


かくいう僕も、かつてはやらなかったが(ノーポリシー)、最近はやったりする。やってる人も、長時間じゃない人が多いし、パターンもいくつかありますね。ただ、

“ぶぃーーん”

と、ウォームアップのウォームアップとして振動させる人いれば、唇だけのバズィングで音程をとりそれをマウスピース、楽器へとシンクロさせる人、ピアノを使う人もいる。


僕は、ウォームアップ的感覚ではなく、やる価値としてふたつのことを大切にしています。

ひとつは、楽器で音を出そうとする時と同じように

“美しい音を出そう”

とアプローチすること。楽器よりは美しくないマウスピースでの出来うる限り。そうやって、気持ちが“美しくモード”に入っていくように。

もうひとつは、一オクターブ半くらいですが、音階をやることで

“自分のソルフェージュで吹く”

ため。楽器だと、ソルフェージュ使わなくても、それなりの筋肉にセッティングすれば、B♭やFがでちゃいますからね。これは、仲間のプレイヤーから教わった価値観でもあります。

美しくソルフェージュを使って導入することによって、楽器でも美しいサウンド、音楽が演奏できる心と身体になっていくようになんて感じです。


ただ最近クリニックの場面等で気になることが。マウスピースでのバズィング、随分ダイナミックに

“ブインブイン”

いわせる中高生がいて。とにかく振動させるみたいな、ポルタメントも使い音域をまたぎ結構おっきな音で。実は同じアプローチを楽器つきでやると、それは随分雑なプレーになってるのだと思います。

これは、ほとんど全てのプレイヤーが理解できていると思いますが、1日の最初を雑に吹きはじめると、もうその日、日中はパーですね。その後、もう一回丁寧なウォームアップ風トレーニングしても駄目。だから1日の最初こそ丁寧には、これこそ時空を超えた世界の常識。

楽器じゃなく、マウスピースだから気づかない雑さがあるのだとしたら、かなり怖いなあと思います。


是非の議論は意味合いの議論だと思いますが、あくまで美しさに貢献するかというポイントを、見失ってはならない気がします。振動こそが、自分を幸せにも不幸にもするものですから。


休日。
チームしゅうイン高松、トイトイトイ、そして大いに楽しんで!!

posted by take at 18:59| 活動報告