2015年12月13日

崇高なる継承


今年も、僕が最も尊敬する高校生たちによる《KSK・ウインター・コンサート》が開催される。今日は、今年共演するアンサンブル 『ア・ソング・フォー・ジャパン』 のレッスンのため、湘南高校を訪ねました。


KSKとは神奈川県立希望ヶ丘・湘南・川和高校の三校の吹奏楽部による合同バンド、各校の頭文字が名前になっています。2012年から毎年募金を募るコンサートを開催し、大槌町支援を行っている。

彼らは、一回のコンサートで、数十万の募金を集める。会場に集う聴衆たちは、若者たちの強い意思に心動かされ、普段何も出来ていないことに対する自戒の念を払拭したいが如く、お金を投じている。


彼らが素晴らしいのは、先生や大人からの指示でやっているのではなく、全て自分たちで発案、企画、運営をしていること。先生方や携わる大人たちは、周りで見つめているだけで口も手も出さない。三人の部長、更に招く大槌高校の部長たちが仕切るミーティングを目の当たりにすると、高校生たちのあまりのたくましさ、行動力、そして何より

“正しさ”

に頭が下がるばかり。そして毎年、代が変わっても多くの高校生が大槌を訪ね続けている。


先生方も素晴らしい。普通なら、百数十人の学生を上から仕切りたくなるのが当たり前。しかし、高校生から報告がある企画や相談事に対しても、最低限の投げ掛けだけに抑え、逆に投げ返したりして、全面的に彼らを信頼しやらせきっている。

毎年携わらせてもらい、そんな詳細を先生方から聞いたことは、実は僕の教育に対する考え方に大きな影響を与えている。初めて聞いた時、教育姿勢のあまりの正しさに “俺は何やってるんだろう”と、ガッツリ落ち込んだものである。

そんなコンサート。彼らの自発性、自主性はそのまま演奏に反映されている。そのパフォーマンスはとても気持ちがよく、やる気溢れる姿勢から、未来への活力をもらうばかり。本来合奏ってそれこそが良いのだろうと、普段の自分たちと比べ、これまた落ち込んだりする。


私たちは、大いに盛り上がり一発花火をあげることの喜びと、ある意味での簡単さを知っている。しかし、それを継続していくことの困難さも同時に知ってきた。

被災地支援に向けられた思いやりという崇高な志は、ただの継続ではなく、学生が入れ替わってもしっかりとバトンが受け継がれていっている。彼らは当時小学生か中学生、しかも私たち大人よりも “随分以前の出来事感” は強いはずである。


そんな若者たちの、継続する正しさを目の前に、私たち大人は、本来何をするべきなのでしょうか。



第4回KSK Winter Concert
2015年12月28日(月)
開場16:30 開演17:00
海老名市文化会館
出演:神奈川県立希望ヶ丘・湘南・川和高校吹奏楽部
指揮:梅田 俊明氏 各校学生指揮者
ゲスト: 吉川武典(トロンボーン) 臺隆裕(トランペット) 大槌高校吹奏楽部


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