2015年11月18日

美美美っ!フェドセーエフ


マエストロ、フェドセーエフとの共演、この春のシェヘラザードのプログラムは降り番だったので、今回は1プログラムだけですが、定期をとても楽しみにしていました。

ここにも書きましたが、前回の20年越しの共演、ショスタコの一番とイーゴリ公の美しさが、鮮烈過ぎる記憶として脳裏から離れないのです。

相変わらずマエストロは、その年齢イメージを吹き飛ばす、あまりに元気な立ち居振舞い。声は高く若々しく、喋るは歌うは、踊るは笑うは。

『1812年』からスタートしたリハーサル、『ガイーヌ』、そしてグラズノフの『四季より秋』と続く。

音が出た瞬間、ビビビっと感じまくり。やはり優美であり、ファンタジックな世界観はパノラマの如く広がる。

彼のイメージ通りでなければ、うまくいっていても何度も何度もやり直します。しかしそのしつこさが嫌な印象にならない。なぜなら、要求通り出来上がった音楽が、はっきりとした絵画的ともいえる立体的イメージを放っており、他の指揮者からはなかなか出てこない、まことに幸せな空間が広がるから。

しつこいようですが、その美術的ともいえる世界観は徹底されていて、特に天上ともいえる美観と、民族的な踊りの投影は見事。あまたいる指揮者と比べて打楽器に対する要求が多いのも、そんな色彩的映像観がはっきりしているからだと思います。場合によっては、打楽器のアンサンブルだけしばらく演奏させて注文をつけてたりする。何気にそんなマエストロいない。

お茶目な一面も健在。そして指揮姿のなんと幸せそうなことか。

マエストロのキャリアは、民族オーケストラというジプシー楽団から始まっているようで、そんな自由かつインスピレーションの強力な環境も、現在の音楽作りに大きな影響があるのだと思います。


明後日、明明後日、NHKボールです。皆さんいかがですか。チケットはかなり売れているよう。定期会員のみならず、多くの人たちが待ち望んでいるのでしょう。

もちろん練習初日、登場時私たちN響楽員のウェルカム拍手は、コンサート終了時のように自然に沸き上がる熱狂でしたよ。


N響定期、練習。川越へ。

posted by take at 20:57| 活動報告