2015年09月15日

健康的職業


大学時代、保険管理センターの偉い先生に、健康に暮らす秘訣を聞いたことがある。

「一日一回、玉のような汗をかきなさい。演奏での緊張による冷や汗やあぶら汗ではだめですよ。運動による玉のような汗です」


オケマンの先輩たちが、以前よく冗談で言っていた。

「指揮者ってのはいいよなあ。音はずすとかプレッシャーないし、言いたいこと言ってストレス溜めず、適度な運動して、ギャラがっぽり。年とればとるほど巨匠扱いされ……」

まあ、上記の意見に関して、指揮者の方々にはいろいろ言いたいことがあるでしょうが、ひとつ間違いなく言えるのは


「適度どころか、もの凄く良い運動になっている」


ということ。 集中してリズムを刻み、呼吸をしながらかなりの時間両腕を動かし続けるわけで、これはエアロバイクをこいでいるが如くの完璧な 『有酸素運動』なわけです。 一時間も二時間もエアロバイクをこぎ続けるなんて無理で、それよりもなかなかに激しい運動になっていることは確か。

年齢を重ねていくにつれ、常に激しく腕を動かすよりは、身体を痛めないように効率よく振るようになる人は多い。自分を律し、そこまでしなくてもオーケストラから音が出ることを学んでいく。そうやりきれず身体を壊したマエストロもいるが、大抵皆さん “力が抜け、無駄に力まず、最小限の動き” の方へ向かう。

それでも、練習一枠ごとにシャツ着替えたりする人も結構います。やってみるとわかるのですが、本人はそこまで激しく動いているつもりなくても、何気に長い時間継続してるわけで、思った以上に汗かきます。


僕のように効率の悪い指揮だと、一昨日のコンサートでビール10杯以上汗かいた感じ。

「3キロくらい痩せたんじゃない?」

と終演後言われましたが、本人的には5キロは痩せた印象。

指揮者は、本番のみならず、練習でも日常的に振っているわけですから、かなりいい運動を続けていることになる。

その点は羨ましい職業です。


休日。

posted by take at 19:33| 活動報告