2015年09月03日

鏡る


昨日四年生の試験が終わったあと、トロンボーンの部屋でしばらくさらってみた。

部屋は縦長なので、まずは幅が狭い壁を背にし、なるべくベルから先の空間に距離がある位置で吹く。一人きりでの練習なら、誰もが自然とそうしようとするだろう。

コプラッシュを逆流する。一昨日お尻から35番まで一気したので、今日は34番から完走を目指す。僕は昔から、こういうエチュード一冊一気飲みというパターンが好きで、いろいろトライするが、やはりコプラッシュはやりがいがあります。目標もはっきりし難易度も高いのに、もう回数やったから譜読み感がなくていいんでしょう。つっかえずにいける。

休憩を入れなければならないのはわかっているのですが、ついつい休まず吹いてしまう。完走目指して3千里。チェイサー飲まなきゃいけないのわかってて、濃い酒の方ばかり飲んじゃうのよねぇ。(コプラッシュもパトラッシュも、時空を超え、日本で濃いアルコールにされるとは思ってなかったよね)


途中、隣のもうひとつのトロンボーン部屋へ休憩がてらいく。試験が終わってまったりしている四年生に

「部屋がもう少し片付き、快適に過ごせるようにならんかの」

と、掃除を促してしまう。酷い先生である。


で、再びさらいに戻った時、気分転換に鏡に向かって吹くことに。鏡は幅が広い壁に設置してあるため、距離は近くなる。ベルからは1,5メートルくらいか。

で、吹きはじめて

“やはり、鏡に向かって吹くのは大事だなあ”

と思った。常にである必要はなく、長い距離を感じ遠達性を意識することも大事だが、鏡から返ってくるベルの直接音を聞き、聞き手の気持ちを宿し整えたり、またアンブシュア含め自分の姿を見て理想を感じることも大事だなあと。


これはベルリン時代に、フィルハーモニーの練習室にて、一年間かけて感じたことでもある。

いろんな部屋で練習したのだが、正方形とは限らずともそれっぽい部屋が多かった。というか、いかにも長方形という部屋があまりなかった。で、必ず大きな鏡が壁に設置されていた。至近距離でも、少し離れてでも自分のフォルムや直接音が確認できた。

それに比べると、日本は部屋数確保のためか、長方形、しかもけっこう縦長いものが多い。で、大抵狭い方の壁に扉や窓があり、鏡がついていたとしても距離感の無い位置だったり、場合によってはピアノや物があり、目の前でしか見られないことも。キャスター付きの移動式もあったりするが、これまた幅狭の縦長で、ツケマや鼻毛のチェックはできても、豊かな空間の確認ができる雰囲気ではない。

この形、この距離感が日本的なのだろうが……


そうではあっても、やはりできる範囲で利用し、実を感じるべきだなあと思いながら

コプラッシュ完走。

やったね、パトラッシュ。


川越へ。

posted by take at 12:47| 活動報告